MacにGitをインストールしてGitHubと連携する超簡単ガイド【初心者向け】

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MacにGitをインストールしてGitHubと連携する超簡単ガイド【初心者向け】

出典情報

参考元:「How to install Git on Mac」(Atlassian)

公開日:2023年10月12日

URL:https://www.atlassian.com/git/tutorials/install-git

1 ターミナルを開く

まずはMacのLaunchpadから「ターミナル」アプリを探して開きましょう。Finderの「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダにもあります。

ターミナルは、コマンドを入力してコンピュータを操作するためのツールです。プログラミングや開発では頻繁に使うので、この機会に慣れておくと良いでしょう。

2 Gitがすでに入っているか確認

最新のMac OSではGitがプリインストールされている場合があります。まずは確認しましょう。

ターミナル
git –version

もしGitがインストールされていれば、「git version 2.xx.x」のようにバージョン情報が表示されます。その場合はステップ4に進んでください。

3 Gitをインストール

バージョン情報が表示されなかった場合は、Gitをインストールする必要があります。

方法1:Xcodeコマンドラインツールを使う

このコマンドを入力すると、Xcodeのコマンドラインツール(開発に必要な基本的なツール群)がインストールされます。Gitもこの中に含まれています。

ターミナル
xcode-select –install

インストールが始まるとポップアップが表示されるので「インストール」をクリックし、利用規約に同意してインストールを完了させてください。

情報

インストールには数分かかることがあります。インターネット接続が必要です。

方法2:Homebrewを使う(オプション)

すでにHomebrewをインストールしている場合は、こちらの方法も利用できます。

ターミナル
brew install git

4 GitHubアカウントを作成

GitとGitHubを連携させるためには、まずGitHubのアカウントが必要です。

GitHub公式サイトにアクセスして、「Sign up」をクリックし、必要な情報を入力してアカウントを作成しましょう。

ヒント

GitHubアカウントは無料で作成でき、多くのオープンソースプロジェクトやコミュニティに参加できるようになります。また、自分のコードを保存・共有するためのリポジトリも作成できます。

5 GitにGitHub情報を設定

GitとGitHubを連携させるには、まずはGitに自分の情報を登録する必要があります。

ターミナル
git config –global user.name “あなたのGitHubユーザー名”
ターミナル
git config –global user.email “あなたのGitHubメールアドレス”

これらのコマンドは、あなたがGitを使って変更を記録(コミット)するときに、誰が変更したのかを識別するための情報を設定します。

6 SSHキーを作成してGitHubと連携

セキュアにGitHubと通信するために、SSHキーを作成して連携させることをおすすめします。これにより、パスワードを入力せずにGitHubとの通信が可能になります。

なぜSSHキーが必要なのか?

セキュリティの向上: SSHキーは暗号化された認証方式で、パスワード認証よりもはるかに安全です。総当たり攻撃などに対して非常に強固な防御となります。

利便性の向上: 一度設定すれば、毎回のパスワード入力が不要になり、スムーズにGitHub操作が可能になります。

自動化の基盤: CI/CDパイプラインなどの自動化ツールを将来的に使用する際に、SSHキー認証が必須となるケースが多いです。

アクセス制御の精緻化: 複数デバイスで作業する場合、デバイスごとに異なるSSHキーを設定することで、特定のデバイスのみのアクセス制限などが可能になります。

SSHキーの作成

ターミナル
ssh-keygen -t ed25519 -C “あなたのGitHubメール”

コマンドを入力すると、キーを保存する場所や、パスフレーズを設定するかどうかを尋ねられます。基本的にはデフォルトのまま(Enterキーを押す)で問題ありません。

SSHキーの保存場所

デフォルトでは、SSHキーは以下の場所に保存されます:

  • 秘密鍵(プライベートキー): ~/.ssh/id_ed25519
  • 公開鍵(パブリックキー): ~/.ssh/id_ed25519.pub

ここで ~ はホームディレクトリを意味し、通常は /Users/あなたのユーザー名/ になります。秘密鍵は絶対に共有しないでください。GitHubに登録するのは公開鍵(.pubファイル)のみです。

作成されたSSH公開鍵をコピー

ターミナル
cat ~/.ssh/id_ed25519.pub

このコマンドを実行すると、ターミナルに公開鍵が表示されます。表示された文字列(「ssh-ed25519」から始まり、メールアドレスで終わる文字列)全体をコピーしてください。

公開鍵のメールアドレスについて

SSHキーを作成する際に指定したメールアドレスは、公開鍵ファイルの末尾に含まれています。このメールアドレスは主に鍵の識別用であり、GitHub側での認証には直接使用されません。

GitHubに貼り付ける際は、公開鍵の文字列全体(メールアドレスを含む)をそのままコピー&ペーストしてください。メールアドレス部分を削除したり変更したりすると、認証が正常に機能しなくなる可能性があります。

GitHubにSSH公開鍵を登録

GitHubのSSH設定ページに移動します(GitHubにログインした状態で)。

  1. 「New SSH key」ボタンをクリック
  2. Title欄に任意の名前(例:「My Mac」)を入力
  3. Key欄に先ほどコピーした公開鍵を貼り付け
  4. 「Add SSH key」ボタンをクリック

接続テスト

設定が正しく完了したかを確認するには、以下のコマンドを実行してください:

ssh -T git@github.com

「Hi ユーザー名! You’ve successfully authenticated…」というメッセージが表示されれば成功です。

初回接続時の警告について

GitHubに初めて接続すると、以下のような警告メッセージが表示されます:

The authenticity of host ‘github.com (20.27.177.113)’ can’t be established. ED25519 key fingerprint is SHA256:+DiY3wvvV6TuJJhbpZisF/zLDA0zPMSvHdkr4UvCOqU. This key is not known by any other names. Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?

これは正常な警告で、接続先のサーバーが本当にGitHubなのか確認するためのものです。

フィンガープリントの確認方法:

  1. GitHubの公式SSH鍵フィンガープリント一覧で表示されたフィンガープリントを確認
  2. フィンガープリントが一致していれば「yes」と入力して接続を続行

この確認は初回接続時のみ必要で、承認後はフィンガープリントが~/.ssh/known_hostsファイルに保存され、次回からは表示されません。

7 基本的なGitコマンドを学ぼう

Gitの設定が完了したら、基本的なコマンドを学んでおきましょう。

  • git clone [URL] – GitHubのリポジトリをローカルにコピー
  • git status – 現在の変更状況を確認
  • git add [ファイル名] – 変更をステージングエリアに追加
  • git commit -m “メッセージ” – 変更を記録
  • git push – ローカルの変更をGitHubにアップロード
  • git pull – GitHubの最新変更をローカルに取り込む

注意

GitHubでリポジトリを作成した後、最初のプッシュ時には git push -u origin main のようにブランチを指定する必要があります。

Gitを使う理由とメリット

Gitは単なるバージョン管理ツールではなく、現代のソフトウェア開発において欠かせない存在となっています。その理由をいくつか挙げてみましょう:

1. 変更履歴の完全な記録

Gitはプロジェクトの全ての変更を時系列で記録します。いつ、誰が、何を変更したのかが明確になるため、問題が発生したときに原因を追跡しやすくなります。

2. 複数人での効率的な共同作業

同じプロジェクトに複数人が同時に取り組むことができ、変更の競合も自動的に検出・管理されます。これにより、チーム開発がスムーズに進みます。

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3. 実験的な機能の安全な開発

ブランチ機能を使えば、メインの開発ラインに影響を与えずに新機能を試すことができます。うまくいかなければ簡単に元に戻せます。

4. バックアップとリモートアクセス

GitHubなどのリモートリポジトリを利用することで、コードのバックアップが自動的に取られ、どこからでもアクセスできるようになります。

まとめ

この記事では、MacにGitをインストールしてGitHubと連携する方法を解説しました。コマンドラインに慣れていない方でも、ステップバイステップで進めていけば簡単に設定できます。

Gitの基本的な使い方を身につければ、プログラミングやチーム開発のワークフローが格段に向上します。これを機に、Git/GitHubを使いこなして、効率的な開発環境を整えましょう!

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