このガイドについて
プログラミング初心者の方でも、XcodeプロジェクトをGitHubで管理できるよう、基本的な手順を丁寧に解説します。特に重要な.gitignoreファイルの設定についても詳しく説明しています。
1 まず、Xcodeプロジェクトを作成
- Xcode → Create a new Xcode project
- プロジェクト保存時に「Create Git repository on my Mac」にチェックは入れずOK
- あとから自分でGitを設定する流れを学びます!
Xcodeでは初期設定でGitリポジトリを作成するオプションがありますが、本ガイドではあえてチェックを外して、手動でのGit設定プロセスを学びます。これによりGitの仕組みをより深く理解できます。
2 ターミナルを開く&プロジェクトフォルダに移動
※「YourProjectName」は自分のプロジェクト名に置き換えてください!
初心者向けポイント
ターミナルコマンドの「cd」は「change directory」の略で、指定したフォルダに移動する命令です。プロジェクトがデスクトップにない場合は、保存場所に合わせてパスを調整してください。
3 【重要】.gitignoreファイルを作成
そもそも.gitignoreって何?
- Gitに「これはアップロードしないでね」と指示するためのファイルです!
- Xcodeだと、たとえばこんなものはGitHubにアップしたくないです:
- DerivedData(ビルド生成物)
- .xcuserstate(自分のローカル設定)
- 個人の設定ファイル類
⇒不要なファイルを除外できるので、リポジトリがきれいになるし、トラブルも減る!
.gitignoreの作り方
ターミナルでプロジェクトの中に作ります:
作ったら、中身を編集します。たとえばこのコマンドで簡単に編集できます(Macなら標準で使える):
開いたら、Xcode用にこんな内容を書きます👇
ポイント
これでOK!(これ以外にも細かく設定できるけど、初心者はこれで十分スタートできます✨)
初心者向け補足
「touch」はファイルがなければ新規作成するコマンドです。また、「.」で始まるファイル名はMacでは通常表示されない「隠しファイル」になります。
4 Gitを初期化(git init)
→ これでローカルリポジトリができます。
初心者向け解説
「git init」コマンドは、現在のフォルダをGitリポジトリとして初期化します。これにより、.gitという隠しフォルダが作成され、プロジェクトの変更履歴などを管理するための準備が整います。
5 ファイルをステージング(git add)
※.gitignoreで除外されたファイルはここで自動的に無視されるので安心!
解説
「git add .」の「.」は「現在のディレクトリのすべてのファイル」を意味します。このコマンドにより、追跡対象のファイルがステージングエリアに追加されます。これはコミットする前の準備段階です。
6 最初のコミット
解説
「git commit」はステージングしたファイルの変更を記録するコマンドです。「-m」オプションの後に続く文字列はコミットメッセージで、変更内容を簡潔に説明します。良いコミットメッセージは、後で変更履歴を追跡する際に非常に役立ちます。
7 GitHubにリポジトリを作成
- ブラウザでGitHubにログイン
- 右上の「+」アイコン → 「New repository」をクリック
- リポジトリ名を入力(通常はプロジェクト名と同じにします)
- 必要に応じて説明を追加
- 「Create repository」ボタンをクリック
ポイント
この段階ではREADMEファイルや.gitignoreファイルなどは作成しないでください。空のリポジトリを作成します。すでにローカルでプロジェクトとGitの設定が完了しているためです。
8 リモートリポジトリを登録
方法1: HTTPSを使用する方法(初心者向け)
※「yourusername」と「yourrepository」は実際のGitHubユーザー名とリポジトリ名に置き換えてください。
解説
このコマンドは、リモートリポジトリのURLをローカルのGit設定に追加します。「origin」はリモートリポジトリのニックネームで、この名前を使って以降の操作を行います。
方法2: SSHを使用する方法(より安全・パスワード不要)
なぜSSHを使うの?
SSHキーを使用すると、GitHubに接続する際に毎回ユーザー名とパスワードを入力する必要がなくなります。頻繁にGitHubを使用する場合は、より安全で便利な方法です。
ステップ1: 既存のSSHキーを確認
id_rsa.pub、id_ecdsa.pub、id_ed25519.pubというファイルを探します。存在する場合は、ステップ3に進んでください。
ステップ2: 新しいSSHキーを生成
プロンプトが表示されたら、Enterキーを押してデフォルトのファイル保存場所を受け入れます。必要に応じて、安全なパスフレーズを入力してください。
ステップ3: SSHキーをSSHエージェントに追加
ステップ4: SSHキーをクリップボードにコピー
これにより、公開キーファイルの内容がクリップボードにコピーされます。
ステップ5: SSHキーをGitHubに追加
- GitHub.comにサインイン
- 右上のプロフィール写真をクリックし、「Settings」を選択
- 左サイドバーの「SSH and GPG keys」をクリック
- 「New SSH key」をクリック
- タイトルを入力(例:「My Mac」)
- 「Key」フィールドにコピーしたキーを貼り付け
- 「Add SSH key」をクリック
ステップ6: SSHを使用してリポジトリに接続
重要
リポジトリURLは、GitHubの新しく作成したリポジトリページの「Quick setup」セクションにあります。URLをコピーする前に「SSH」に切り替えてください。URLは「https://」ではなく「git@github.com:」で始まるはずです。
すでにHTTPSリモートを追加している場合は、次のコマンドでSSHに変更できます:
9 GitHubにPush
注意点
最近のGitではデフォルトブランチ名が「master」から「main」に変更されています。もしエラーが出る場合は、以下のように試してみてください:
解説
「git push」コマンドは、ローカルでコミットした変更をリモートリポジトリ(GitHub)にアップロードします。「-u」オプション(または「–set-upstream」)は、今後のpush/pullのデフォルト設定を行います。初回のpushで使用すると、次回からは単に「git push」だけで同じリモートブランチにpushできるようになります。
🎯まとめ表
ステップ | 内容 | コマンド例 |
---|---|---|
1 | Git初期化 | git init |
2 | .gitignore作成 | touch .gitignore + open -e .gitignore |
3 | ファイル追加 | git add . |
4 | コミット | git commit -m “Initial commit with .gitignore” |
5 | リモート設定 | git remote add origin <URL> |
6 | Push | git push -u origin main |
🛡️【なぜ.gitignoreが大事なの?】
- いらないファイルをGitHubに上げない=プロジェクトがスッキリ
- セキュリティリスクを防ぐ(個人情報やパスワードファイルをうっかり公開しない)
- チーム開発でトラブル防止(環境依存ファイルを共有しない)
なので、必ず.gitignoreを作るクセをつけましょう!💪
これで、XcodeプロジェクトをGit管理+きれいなリポジトリ作成+GitHubへPushが全部できるようになります!
次のステップ
基本的なGitの操作を学んだら、次はブランチの作成、マージ、プルリクエストなどの操作を学ぶと、さらにGitを活用できるようになります。
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