初心者向け:CloudKit をアプリに追加するまでの流れ | Swift Dev Blog

初心者向け:CloudKit をアプリに追加するまでの流れ | Swift Dev Blog

iOSアプリで「データをクラウドに保存したい」「家族と共有したい」って思ったこと、ありますよね?
そんなときに便利なのが CloudKit(クラウドキット)

ここでは、Swift初心者でもわかるように「CloudKitを使えるようにするまで」の手順をわかりやすくまとめました。


まず前提として必要なもの

  • Mac(macOS Sequoia)
  • Xcode 16.3(App Storeから入手)
  • Apple ID(すでに持っていればOK)

1 Apple Developer Program に登録しよう!

CloudKitを使うには、Appleの有料開発者プログラムに登録する必要があります。

登録の流れ:

  1. Apple Developer Program にアクセス
  2. Apple IDでサインイン
  3. プランは「個人(Individual)」を選べばOK
  4. 利用規約に同意して支払いへ進む
  5. 年会費は 12,980円(1年ごと更新)
  6. 完了後に確認メールが届きます

これでCloudKitを使うための準備はバッチリ!

初めてのiOSアプリ開発に挑戦したい方は、まずはSwiftの基礎から学んでみましょう。Swiftは直感的に書ける言語なので、プログラミング初心者でも比較的取り組みやすいですよ!

2 XcodeでCloudKitを有効にしよう

  1. プロジェクトを開く
    • Xcodeでアプリのプロジェクト(.xcodeproj)を開きます
  2. 「Signing & Capabilities」タブをクリック
    • 左側の TARGETS からアプリ本体を選びます
    • 上部タブで「Signing & Capabilities」を開きます
    • Team に、先ほど登録した Apple ID を選びましょう!
  3. iCloud を追加する
    • 「+ Capability」ボタンをクリック
    • 左側のリストをスクロールして「iCloud」を見つけて選択!
  4. CloudKit をオンにする
    • iCloud を追加すると設定項目が出てくるので、「CloudKit」にチェックを入れましょう
プロジェクト設定を開く
Signing & Capabilities
iCloud追加
CloudKitをオン

3 entitlementsファイルを確認しよう

iCloudを有効にすると、自動的に AppName.entitlements という設定ファイルが作られます。
その中にこんな内容が追加されます:

com.apple.developer.icloud-services CloudKit com.apple.developer.icloud-container-identifiers iCloud.com.example.MyApp

※この “iCloud.com.example.MyApp” は、あなたのアプリ専用に自動生成されるIDです!


うまくいかないときは?

「No Matches」って出たら?

  • Teamが「None」になっていませんか? Apple IDに設定しましょう
  • Xcodeのバージョンが古かったり、プレビュー版ではうまく出ないこともあるので、App Store版の最新Xcodeを使いましょう!

最後に

これであなたのアプリはCloudKitを使う準備が整いました!

このあとは:

  • CloudKit にデータを保存(CKRecord)
  • 家族や友達とデータ共有(CKShare)
  • TestFlightでテスト配信

などが実現できます。

CloudKitを使いこなして、あなたのアプリをより魅力的にしましょう!データの同期や共有機能を実装することで、ユーザー体験が格段に向上します。

次回は「CloudKitでデータを保存・取得する方法」について詳しく解説する予定です。お楽しみに!

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